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就労支援コラム

「年の瀬に、支援の未来を考える時間を — B型支援と“働く場所”のこれから」

 

12月になりました。街には年末の準備が広がり、あたたかなイルミネーションに包まれる一方で、何となく気持ちがせわしなくなりがちな季節。そんな中で、私たちエール万富もまた、「この一年を振り返り」「来年に向けて考える」時期を迎えています。

この年の瀬に注目したいのは、社会全体での“働き方”や“支援のあり方”への関心の高まり。たとえば、最近発表された調査では、日本の大企業のうち約4分の1が「障害のある社員に対する合理的配慮が十分でなかった」経験を報告しており、まだまだ改善の余地があることが明らかになっています。
一方で、支援のあり方を見直し、より柔軟で受け入れやすい職場づくりを目指す動きも広がっています。

また、今年11月には、福祉・就労支援の関係者が一堂に会する大きなイベント、就労支援フォーラムNIPPON 2025 の開催が決定しました。
このような機会を通じ、B型事業所や支援現場の声が社会に届き、制度・仕組みが見直されるきっかけになることに、私たちは大きな期待を抱いています。

エール万富では、12月を通して「振り返り」と「準備」の時間を大切にしています。利用者の皆さま一人ひとりが、この一年どんな成長を遂げたか、どんなチャレンジをしたかをスタッフと一緒に見つめ直す。生活リズム、作業ペース、人間関係、気持ちの変化…。数値には表れにくい“変化”を、丁寧に言葉にする時間を設けています。

また、寒さが厳しくなる12月は、体調や気持ちの波が出やすい季節。だからこそ、無理せず、自分のペースを尊重する支援を改めて心がけています。「今日はちょっと休みたい」「作業はゆっくりでいい」――そんな声にも耳を傾け、一緒に「今できる最善」の形を探します。

そして来年に向けて。制度の変化、社会の理解、働き方の多様化―。エール万富は、ただ“作業を提供する場”ではなく、“安心して通える居場所”、そして“自分らしく働くためのステップ”を育む場所であり続けたいと思っています。
もし「来年こそ新しい一歩を踏み出したい」「社会とのつながりを感じたい」「働く習慣をもう一度整えたい」そんな思いをお持ちなら、年明けの見学・相談も含めて、ぜひ私たちにご連絡ください。

12月という静けさと区切りの季節に、エール万富はこれからの支援の在り方、そしてあなたの未来を一緒に考えています。

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