②就労選択支援について(これから働きたい方へ)

― 就労継続支援B型を利用する前に知っておきたいこと ―
就労選択支援とは!
令和7年10月1日から本格施行された 「就労選択支援」 は、障がいのある方が自分に合った働き方(就労移行支援、就労継続支援A型・B型、一般就労など)を選べるようにするためのサポート制度です。エール万富を現在利用中の方も希望があればこの就労選択支援を通して、最適な進路先を探していただくことが可能です。
1) どこで受けられるの?実施場所・実施主体は?
就労選択支援は、次のような「就労支援を行う事業所」で受けられます。
- 就労移行支援事業所、就労継続支援事業所(A型・B型)等の就労系障害福祉サービス事業所
- 障害者就業・生活支援センターや自治体の就労支援センター、その他指定された就労支援機関
※ 実施できる事業所は、一定の経験・実績や基準を満たした事業所に限られます(事業所側にも実施要件があります)。
エール万富は利用希望の方に対して、地域の状況に合わせた支援の窓口としてご案内します。
※エール万富では就労選択支援事業は行っておりません。
利用対象は誰?
- 働きたい意思のある障がいのある方で、これから就労系サービス(例:就労継続支援B型)を新たに利用しようとする方が主な対象です。
特別支援学校の在学中でも「卒業後にB型を利用するつもりがある」場合は、在学中に就労選択支援を受けることも想定されています。
利用までの主な流れ(実務的に知っておきたい手順)
一般的な流れを説明します。(地域の自治体により手続きの細部は異なる場合があります。)
- まずは相談(窓口)
住んでいる市区町村の「障害福祉窓口」またはお近くの「指定相談支援事業所」に相談します。エール万富へ直接ご相談いただくことも可能です。 - 利用申請(市区町村へ)
就労選択支援を受けたい旨を市区町村の障害福祉窓口へ申請します。申請内容の確認後、自治体で支給の可否(支給決定)がなされます。支給決定期間は原則1か月など、短めの期間設定がされることが多いです。 - サービス等利用計画づくり(相談支援事業所と連携)
指定の相談支援事業所が、あなたの希望や生活状況を聞き取り、「サービス等利用計画書」を一緒に作成します。この計画に基づいて、どの事業所でどのような支援を受けるかが決まります。 - 就労選択支援の開始(事業所でのアセスメント)
実際の就労選択支援事業所に通い、就労アセスメント(作業場面を使った状況把握)や面談、作業体験を通して、あなたの働き方の適性・得意な仕事を客観的に評価します。関係者(家族・支援機関・事業所)でのケース会議を行うこともあります。 - 評価結果と進路の決定
アセスメント結果とご本人の希望をもとに、就労移行支援・就労継続支援A型・B型・一般就労など、最も適した選択肢を一緒に決めます。必要に応じて、関係機関と連絡調整を行います。
手続きで準備しておくとよいもの(持ち物・情報)
- 本人確認書類(運転免許証や保険証など)
- 障害福祉サービス受給者証(すでに持っている方)や医療情報(通院歴・服薬など)
- 利用中の他サービスがあればその情報(支援を受けている事業所名・相談支援事業所名)
- 就労に関する希望(どんな時間帯に働きたいか、通所か在宅かなど)を書いたメモ(伝えやすくなります)
自治体や事業所によっては申請書類の書式が異なりますので、事前に市区町村窓口や相談支援事業所、エール万富へ問い合わせると安心です。
就労選択支援で行われること
- 就労アセスメント:実際の作業(軽作業・組立・PC操作など)での様子を観察し、能力・適性を記録します。
- 面談・履歴聴取:ご本人の希望や生活状況・職歴等を聞き取ります。
- 多機関連携のケース会議:必要に応じて関係機関(相談支援、学校、医療機関、ハローワーク等)と情報共有。
情報提供:地域の雇用事例や事業所情報、職場実習の案内などを行います。
利用期間・回数・費用の目安
- 利用については自治体が支給決定を行います。就労選択支援は短時間の支援を想定しており、支給決定期間が短めに設定される運用が多いです(自治体により異なります)。
- 原則として費用(自己負担)は障害福祉サービスの仕組みに則ります。詳しくは市区町村窓口か相談支援事業所へご確認ください。
特別支援学校に在学中の方へ(進学前からの支援)
特別支援学校の高等部等に在学中で、卒業後にB型利用を考えている場合は、在学中に就労選択支援を受けることもできます。学校の職場実習と連携して実施する場合もあり、早い段階で職業適性の把握が可能になります。
よくある質問(FAQ)
Q:就労選択支援を受けたら必ずB型を使わなければなりませんか?
A:いいえ。アセスメントの結果や本人の希望によって、就労移行支援やA型、一般就労など、最適な選択をします。必須ではなくあくまで「選択を支援する」制度です。
Q:就労選択支援はどれくらいの期間で終わりますか?
A:自治体の支給決定期間は短め(例:1か月)で設定されることが多く、その間にアセスメントや面談・情報提供を行い、次の進路を決める流れです。詳細は自治体により異なります。
Q:エール万富ではどうやって支援しますか?
A:エール万富では就労選択支援事業は行っておりませんので、まずは近隣の就労選択支援事業所や相談支援事業所をご紹介いたします。その上で、エール万富を利用したい場合は、見学・体験を随時お受けしております。
希望に沿った進路選択のお手伝いをさせていただきます。見学・体験(昼食付)は要予約です。
9)まずはどうすればよいか
- まずは 市区町村の障害福祉窓口 または 指定相談支援事業所 に「就労選択支援を受けたい」と相談。
- エール万富に直接連絡して、見学の予約をすることも可能です。
- 就労選択支援事業所と相談支援事業所とが連携してサービス等利用計画を作成し、自治体に申請。申請後の支給決定に基づき、就労選択支援を開始します。
最後に…
☆エール万富からのメッセージ☆
働き方は人それぞれです。就労選択支援は、あなたらしい働き方を一緒に見つけるための最初の一歩です。岡山市、赤磐市、和気町、瀬戸内市で「どこで働いたらいいか分からない」「まずは体験してみたい」という方は、ぜひエール万富にご相談ください。B型事業所の見学・体験は随時受け付けています。
エール万富(就労継続支援B型)
お問い合わせ:0867-37-4163
所在地:岡山市東区瀬戸町万富371-4(詳細はお問い合わせください)
